更新日:2017.07.17
Q 今月、定年退職して、8月1日付で会社を設立し、企業に対してマーケティングのコンサルティングをしたいと考えています。設立にどれぐらい時間がかかるか教えてください。また、会社を株式会社にすべきか、合同会社にすべきか教えてください。
A 法人の設立には一般的に2週間ほどかかります。その間にやることは、会社運営上の重要事項を記した定款作成や新会社の印鑑作成など。役員や株主は実印を押すので、印鑑証明書なども用意する必要があります。
また、株式会社と合同会社は、事業内容でどちらにすべきというルールはなく、マーケティングのコンサルタントの場合、どちらでも良いと思います。違いは、(1)設立費用が合同会社の方が安い(株式会社は約20万円、合同会社は6万円)(2)株式会社の方が知名度がある(合同会社は平成18年に会社法が施行されたことに伴う新しい形態のため、株式会社の方が数としては多い)-などです。
Q 法人の銀行口座をどうやって開設したらいいか、またコーポレート(法人)カードは作れるのか教えてください。
A 法人の銀行口座開設は、法人設立後に、履歴事項全部証明書と法人の印鑑証明書などを持って、金融機関支店窓口に赴きます。新設法人は審査が厳しく、口座が作りづらいこともあります。信用確保のために、会社案内や取引先に出した見積書なども持っていくと良いでしょう。
また、法人カードですが、ポイントをためたいなどの理由で個人のクレジットカードで会社の経費を支払う人がいます。
しかし、プライベートと区分するために、法人カードを作りましょう。新設法人は会社としての信用が低いため銀行口座の開設と同様に、審査が通りにくい場合があります。カード会社によっては、会社ではなく、代表者個人の信用でカード審査がされる場合もあります。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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