産経新聞×銀座セカンドライフ タイアップ企画

【ゆる起業のススメ】(17)交流会を活用しよう

更新日:2014.05.13

 起業家と起業予定者を対象にした交流会(名刺交換会)は各地で開かれています。交流会の参加はとても大切です。今回は交流会参加のメリットや活用法についてお話しします。

 メリットは、(1)自社の商品・サービスを宣伝する機会(2)さまざまな人と話し、役立つ情報や意見を聞く機会(3)相談相手が少なく、孤立しやすいとされる経営者の仲間づくりの機会-になるなど。

 交流会にも種類があります。会員制もあれば不特定多数が参加、少人数制でお互いの事業について熱心に接点を探すなどがあります。どの会が自分に合うか、あるいは事業にプラスになるかは参加してみないと分かりません。私も起業した際、3カ月間ほどいろいろな会に参加しました。そこでお会いし、今でもつながりがある方々は私にとって貴重な財産です。

 参加のきっかけはインターネットや知り合いの紹介などが多いです。参加費は数千~数万円。規模は10人程度から数百人まであります。

 次に、交流会を最大限活用する方法をご紹介します。(1)参加する際、名刺を持参するのが一般的ですが、相手方が御社の事業に関心を持った場合に備え、資料で説明できるよう数部のチラシやパンフレット類を持っていく(2)スピーチする場合もあるので、自社事業をしっかり説明できるよう準備する。会によって異なりますが、時間は30秒~2分ほど。事業概要のほか、自社の強みや他社との比較も説明に加える(3)交流会参加後のフォローも大切。その後にどのようなお付き合いができるか、交流会参加中に考える。私は交流会に参加後、2日以内に名刺交換した方全員にメールでお礼のご連絡をしています。

 さらに、気をつけたいことがあります。(1)交流会はお見合いと同じ。お互いのことを知って初めてビジネスが始まる。自社の宣伝ばかりではなく、相手方のお話もしっかり聞き、互いのビジネス上の接点を模索する(2)自分に合う交流会を探す。交流会は主催者によって会の雰囲気が異なります。会の趣旨も大切ですが、雰囲気が自分にとって居心地が良いかという点も大切。気に入った会を見つけたら、ぜひ継続的に参加しましょう。事業は継続が大切です。そのためにも交流会も定期的に参加し、顔見知りを作り、信頼関係づくりをしたうえで、仕事の付き合いを始めましょう(3)交流会に参加するには勇気が必要です。どんな人がいるのか、自分に合うのかなど不安な点もあると思います。参加しづらい場合、知り合いの経営者と一緒に参加するのもお勧め。あるいは、参加したらまず、主催者に挨拶に行き、どなたかを紹介してもらうのもいいでしょう。

 参加することで得られるものも大きいと思いますので、ぜひ勇気を持って参加していただきたいと思います。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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