更新日:2018.03.19
Q 男性向けに眉を整えるサロンを経営して3年目になります。関東を中心に多店舗を展開し、毎月定期的に来店してくれる会員客は200人を超えました。今後の事業をより積極的に行うため、月額料金プランや顧客管理システムを開発したいと思っています。数百万円の費用がかかりそうで、資金面で不安です。
A 顧客管理システム開発の設備投資には、かなりの資金が必要となりますね。今回は、中小企業などの試作品やサービス開発を後押しする「ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金)」を紹介したいと思います。
経済産業省の平成29年度補正予算で運営されている制度で、すでに公募が始まっています。受給できるのは、書類審査を通過して採択された企業だけですが、金融機関による融資などとは異なり、返済は不要なので挑戦してみる価値はあるでしょう。
補助金額は事業類型にもよりますが、革新的なサービス開発などに必要な設備投資をして採択された場合、原則として投資の2分の1(上限1000万円)を補助してもらえます。つまり最大限に活用したとすると、2000万円の投資に対して1000万円の補助金が支給されるということです。
今回の相談の場合、顧客管理システムによって会員客の満足度向上が期待できます。さらにはシステムの活用で顧客の要望をスタッフ間で共有できるので、労力削減になり生産性も向上するでしょう。
Q 申請には、どのような準備が必要ですか。
A 電子申請する場合を除き、申請書は4月27日(当日消印有効)までに郵送で応募することになります。申請書は、事業を実施する都道府県の中小企業団体中央会(ものづくり補助金の事務局)のホームページから入手できます。
申請にあたっては、商工会議所、商工会、税理士、金融機関など国が認めた「認定支援機関」から確認書をもらう必要がありますので、注意してください。期限を忘れず時間に余裕を持って準備してもらいたいと思います。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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