産経新聞×銀座セカンドライフ タイアップ企画

【片桐実央の起業相談】補綴技術の研修サービス

更新日:2018.04.16

 Q 入れ歯や歯の詰め物など「補綴(ほてつ)物」に関わる新技術について、歯科医師や歯科技工士向けに研修し、技術の修了認定を行う会社を立ち上げる予定です。私が経営しますが、歯科技工士や弁理士にも創業メンバーに入ってもらいます。それぞれが均等に出資して株式会社を設立したいと考えています。

 A 歯科医師や歯科技工士を研修し、認定するのであれば、「一般社団法人」の設立もお勧めです。社団法人として会員組織を作り、研修料や認定料などの会費をもらいながら、運営するという方法です。

 現在は株式会社の設立をお考えなのですね。出資を参加メンバーがそれぞれ均等に行うということですが、株式会社では、出資比率に応じて権利が異なり、議決権を多く持つ人がより大きな権利を持つことになります。

 そのため、代表となる方は3分の2以上、あるいは2分の1以上の議決権を持っていた方が経営に対してコントロールができるので、出資比率については再考した方がいいでしょう。

 また、新技術ということなので、認知度を高める必要があります。ニュースリリースを配信し、メディアに取り上げてもらったり、ビジネスプランコンテストで受賞したりして、注目される方法もあります。業界誌に広告を掲載するのもよい方法です。
 
 Q どのように資金を調達すればよいでしょうか。また、メンバーが東京と大阪に分かれているので、起業の場所をどちらの都市にすればいいのか、悩んでいます。

 A 資金調達の方法は、融資や補助金、クラウドファンディングなどさまざまですが、自治体の公的制度を活用すると、低利融資や返済不要の補助金受給などの恩恵を受けられる可能性があります。

 その場合、どの都道府県や市区町村に本店登記を置くかが重要になります。原則として登記地域の公的制度を活用できるようになります。

 大阪と東京でそれぞれ用意されている中小企業支援制度を確認し、より使い勝手がよいと思った方を選択してはどうでしょうか。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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