産経新聞×銀座セカンドライフ タイアップ企画

【片桐実央の起業相談】製品のアイデア、思いついたときには

更新日:2019.02.18

Q 東京都内で自転車用のヘッドライトの開発を進めています。いいアイデアを思いついたので、実現すれば交通事故防止に役立つはずです。ただ、開発費用の捻出や製品化後の販路開拓が不安です。

A まず、そのアイデアで特許取得を考えましょう。すでに誰かが特許を取っているかもしれないし、特許を取らずに製品化して類似品が出回っても困ります。

 ご自身で特許庁に申請するのも手ですが、専門家である弁理士に代理申請してもらうことも一案。一度、東京都知的財産総合センターに相談してみてください。同センターは都中小企業振興公社が運営する機関で、知的財産権全般の相談を受け付けています。外国への知的財産出願費用の助成もしているので、海外への出願を考えている場合は早めに相談した方がいいかと思います。

 特許を取得するまでは、アイデアを公にするのは避けてください。資金は新製品開発用や創業者用の助成金に応募したり、金融機関から融資を受けたりして調達するといいでしょう。

 特許取得後には、積極的にPRしていきましょう。交通事故防止は社会性のあるテーマなので、例えば、インターネット上で資金を募る「クラウドファンディング」や、ビジネスプランコンテストと相性がいいと思います。ぜひ挑戦してみてください。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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