更新日:2020.07.02
「クラウドファンディング(CF)」という言葉をよく耳にするようになりました。インターネットを通じて不特定多数の人から小口のお金を募る資金調達の手段です。
「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中の問題をこんなふうに解決したい」といった思いのある起案者が、一定の期間内に目標金額を集めるプロジェクトをネットのサイトに掲載して、資金を集めるところから開始します。
CFサイトには、起案者が実現したいプロジェクトが数多く掲載されています。掲載は原則無料ですが、目標額に達成すると利用手数料が生じ、その額を差し引かれた金額が手元に資金として入ってきます。CFは普及に伴って起業資金の獲得手段としても利用者が増えています。
一口にCFと言ってもバリエーションはさまざま。今回は、モノや体験、権利などを販売する「購入型CF」についてお話しましょう。購入型の場合、プロジェクトの起案者は小口の資金を受け取る代わりに「リターン」といわれる返礼を提供します。
例えば、新型コロナウイルスの影響で、売り上げ減少を心配する飲食店経営者は多いと思います。危機を乗り切るため、飲食チケットをCFで販売するケースがあります。5千円の資金提供者に、返礼として5500円分の飲食利用チケットを発行します。経営者側は当面の資金を確保できます。
また、CFを支援するために、東京都では活用助成金の受付を開始しました。コロナ特例の適用を受けると、返済不要で、1プロジェクトにつきCFのサイト利用手数料の3分の2(上限40万円)を支給する制度です。このコロナの時代にCFの新たな活用を考えたいものです。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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