産経新聞×銀座セカンドライフ タイアップ企画

【片桐実央の起業相談】コロナ禍のCF活用

更新日:2021.03.04

 クラウドファンディング(CF)についての質問を受ける機会が増えています。CFは、自分の計画(プロジェクト)を専用サイト上に掲載して、不特定多数の人から資金を募る資金調達の方法ですが、新型コロナウイルス禍になって利用する方が増えているようです。今日はコロナ禍におけるCFの活用事例をご紹介します。

 事業存続

 コロナ禍で一番増えたと思うのは、事業を存続させるためのプロジェクトです。例えば、飲食店や美容室の事業者が運転資金の調達を目的としたプロジェクト。支援してくれた人に提供する商品・サービス(リターン)には食事券やサービス券などを設定し、主に既存客が支援していることが多いです。

 課題解決

 コロナ禍による課題を解決するプロジェクトも多いです。例えば、コロナ禍によって発生した「フードロス」という課題解決のために、本来廃棄するはずだった食材を販売したり、コロナ禍で職を失った人向けに生活必需品や食料を支援したりするプロジェクトなどです。社会課題を解決するケースの場合、支援者はリターン目的ではなく、その内容に賛同して支援している人が目立ちます。

 商機拡大

 コロナ禍を商機と捉え、新たな商品を販売し成功させた事例もたくさんあります。リターンにコロナ禍に役立つ商品自体を設定し、資金提供した方に商品を提供する、予約販売のようなプロジェクトです。コロナ禍によって需要が高まった除菌グッズや、テレワーク関連のアイデア商品が多かったです。

 このように、一口にCFといってもさまざまな利用目的があります。皆さんも他の方の事例を参考にして、CFの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

現在の利用会員数

16,652

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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