更新日:2014.07.15
自治体や中小企業を支援する機関などが主催のビジネスプランコンテストが最近、増えています。
メリットは、(1)ビジネスプランを練る機会になる(2)受賞で名誉と社会的信用度が高まる(3)行政や銀行・メディアなどの人脈をつくる機会になる(4)民間企業がコンテストに協賛していることも多く、優れたプランであれば引き合いの可能性がある(5)コンテストの後、交流会が行われる場合もあり、出資者や顧客が見つかる可能性がある-など。
応募方法は、コンテストで指定された用紙にビジネスプランを記入します。ただ、書類審査やプレゼンテーションの審査もあります。審査は3段階ほどあり、選考が進むにつれ、少しずつ絞り込まれ、目安として100件近い応募から数件が受賞するというイメージです。
ビジネスプランとして記載するのは、事業内容▽アピールポイント▽ターゲット顧客▽競合先との違い▽販売戦略▽売り上げ計画-などです。審査のポイントは、基本的なことですが、申請書類に不備がないことです。コンテストごとに審査のポイントは異なります。例えば、創業の動機が明確か▽セールスポイントや差別化が明確か▽提供する商品・サービスについてニーズはあるか▽経営基盤が確立されているか▽売り上げ、経費に根拠はあるか-などが審査されます。
全国で行われているコンテストとしては、独立行政法人中小企業基盤整備機構の「Japan Venture Awards」▽東京都大田区の「大田区ビジネスプランコンテスト」▽横浜市の「横浜ビジネスグランプリ」▽川崎市の「かわさき起業家オーディションビジネス・アイデアシーズ市場」-などがあります。女性起業家のみ応募可能な全国商工会議所女性会連合会「女性起業家大賞」や日本政策投資銀行「DBJ女性新ビジネスプランコンペティション」もあります。
応募しようと思う方は中小機構が運営するホームページ「J-Net21」に「ビジネスプランコンテストに応募する」というコーナーがあります。開催場所や開催月で検索できるので、確認してみてください。
私自身も起業から約6年間、多くのビジネスプランコンテストに応募してきました。受賞できたものもあれば、落選したものもあります。合否の結果にいつも一喜一憂していますが、落選も自分の事業計画を見つめ直す良い機会として捉え、定期的に応募しています。
プレゼンテーション審査の際、審査員の方から受ける質問で、計画の妥当性について気づきが得られ、客観的な視点を持つことができます。申請するたびに自分が少しずつですが、経営者として成長していると感じます。
ぜひ、積極的にビジネスプランコンテストに挑戦してほしいと思います。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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