産経新聞×銀座セカンドライフ タイアップ企画

【ゆる起業のススメ】(31)ニュースリリースを作成しよう

更新日:2014.09.02

 シニア世代の起業は、高齢化の進む街の活性化を目指したり、経験や知識を社会に還元したりするなど、社会的に意義ある活動が少なくありません。そのため、「自分の商品、サービスをより多くの方に広めたい」と考えた場合、一つの方法として、新聞やテレビ、雑誌などのメディアに掲載してもらう方法があります。

 しかし、待っていても取材されるわけではありません。自ら情報を発信する必要があります。その方法の一つが「ニュースリリース」の作成と配信です。

 ニュースリリースは、新商品や新サービスの概要を分かりやすく文章化して伝える報道用資料のことです。まずは、ご自身の商品・サービスに関する文書を作成しましょう。

 文書の書き方は一般的には、配信日、社名、タイトル、前文、本文、問い合わせ先という構成が多いです。情報の中身は新しい内容である必要があります。その点に気をつけて作成しましょう。簡潔で分かりやすい文章を心掛け、写真なども入れ、サービスの詳細や価格、特色などを書きます。できるだけ定量的なデータを示し、根拠を明確にしましょう。最後には「問い合わせ先」を記載します。

 初めて作成する方は、さまざまなニュースリリースをインターネットで検索して参考にされるといいでしょう。

 作成が終わったら、知り合いの記者に渡したり、ニュースリリースの配信代行会社に依頼したりします。「ニュースリリース」「配信」とネットで検索すると、配信代行の会社が表示されますので、その中から選んで依頼しましょう。有料・無料のほか、ニュースリリースの文章を添削をしてくれる会社もあります。

 今後のニュースリリースの配信頻度や配信したいメディアの媒体特性などを考慮し、ご自身に適した会社を選ぶといいでしょう。

 配信したら、「問い合わせ先」に記載した電話番号やメールアドレスを小まめにチェックすることをお忘れなく。反応があれば、即座に対応できるようにしましょう。

 もちろん、ニュースリリースを送っても掲載されるか否かは分かりません。取材を受けても掲載が見送られる場合もあります。私の場合、起業して3カ月目にニュースリリースを初めて配信しました。最初は全く反応がありませんでしたが、2度目に配信した際、翌日に新聞に掲載され、大変喜んだのを覚えています。

 メディアに掲載されると、自社の知名度と信頼性の向上に役立ちます。また、事業拡大の可能性が高まることもありますので、ぜひ、チャレンジしていただきたいと思います。

 メディアに掲載されたらホームページやチラシ、パンフレットなどに掲載実績を載せ、自社のPRに生かすことも大切です。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

現在の利用会員数

17,023

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査

無料メールマガジン

キャンペーン情報や、助成金情報、交流会・セミナー等、起業家にとって役立つ情報を発信しています。

メールマガジンの詳細