更新日:2014.10.28
起業すると人前で事業の話をする機会が多くなります。自社の商品やサービスの紹介のため、大勢の前でプレゼンテーションをしたり、名刺交換の際に簡単に会社の説明をしたりさまざまな場面があります。
例えば、弊社が主催する起業家の交流会では、2分間のPR時間を設けています。しかし、人前で話すことを苦手と感じる方や、話が長く決められた時間内に伝えきれない方も…。その後の交流時間には、PR上手な方の周りに人が集まりがちです。チャンスをつかむためにも、今日はPRがうまくなるコツをお伝えします。
(1)2分間PR用の台本を作る 内容と構成を決め、PRを聞く側が聞き取りやすい台本を作ります。台本は暗記して何度も練習しましょう。2分用があれば、1分や30秒用に応用することもできます。
(2)構成は結論を先に 「私は◯◯のサービスをしています。具体的には、大きく分けて3つの柱があり、1つ目は◯◯、2つ目は◯◯、3つ目は◯◯です」という流れが分かりやすいです。
(3)具体的な数値を入れる 「弊社は◯人の方にご利用いただいている」「今まで◯回実施した」など実績を数値で伝えると関心が高まります。
(4)創業理由を伝える サービスを始めたきっかけを伝えると事業内容を理解されやすくなります。創業者らしく気持ちを込めて発信しましょう。
(5)メリットを伝える 商品やサービスを購入した場合のメリットを伝えましょう。例えば、「シニア起業セミナーを開催」がサービス内容の場合は、「退職後、自分のペースで仕事をしたい方にお勧めです」という説明になります。
(6)求める提携先を伝える 会社がどのような提携先を求めているかを明確にすると、PR後の交流が有意義になります。「ホームページを作成したいので、高品質で安く作成してくださる方を紹介してほしい」「病院向けのサービスを提供しているので、病院の院長を紹介していただきたい」など、どのような人と知り合いたいかが明確になり、効果が出やすいです。
(7)コンセプトを明確に 一般的な内容では印象に残りづらいため、他社と比較した場合の強みや特徴も一緒に説明しましょう。「私は経営コンサルタントです」ではなく「私は財務に強い経営コンサルです」「私は経営者と一緒になって事業を成長させる経営コンサルです」-などと伝えます。
(8)堂々と時間厳守で ビジネスマナーはもちろんですが、姿勢が悪く挙動不審だと、信用も下がります。また経営者は特に、小さな約束も厳守する姿勢が大切です。「2分間」と指定されたら、時間内に終わりましょう。
最後に、PRの上達は訓練と慣れ次第です。苦手意識があっても数をこなすうちに徐々にうまくなりますので、ぜひ積極的に人前で話す機会を設けましょう。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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