更新日:2015.04.01
新しい年度が始まりました。今回からは相談事例を基に起業への道のりを分かりやすくお伝えします。
大手家電メーカーにお勤めの男性は、将来はコンサルタントとして起業したいと考えています。さて、どのように起業の準備を進めるとよいでしょうか?
コンサルタントは、起業する際の人気の業種です。まずは、企業を顧客に経営全般についてアドバイスするか、個人を対象に特定の分野(年金、不動産、投資など)に絞ってアドバイスするかなどを考えましょう。
また、世の中にはコンサルタントと称する人は数多くいます。他者にはない、自分の強みを作ることが大事です。
例えば、サービスの提供の仕方で差をつけ、「フットワークが軽くいつでも駆けつけるコンサルタント」「アドバイスだけでなく、二人三脚で一緒に実行支援までするコンサルタント」などです。その他、分野や対象者で差をつける方法もあります。
コンサルタントを名乗るのに資格は必要ありませんが、社会保険労務士、中小企業診断士などの資格があったほうが営業しやすいというメリットはあります。
また、仕事を増やすためには、セミナーの講師を務める▽小冊子を作る▽ブログやホームページでコラムを掲載し情報発信をする-などが有効です。
男性の場合は、メーカーの人事部門勤務で定年退職予定者に対し、介護や社会保険、地域活動について相談に乗ることが多かったそうです。そこで、退職時のセカンドライフ相談という分野に絞り、起業することにしました。
定年まで勤めたいとの希望だったので、定年までの1年で準備しました。具体的には、社会保険労務士やファイナンシャルプランナーの資格取得の検討▽競合他社の調査をしつつ、自社のコンサルティングのメニューや料金表づくり▽会社以外の人の相談に乗る機会を増やす-などです。
資格取得には至りませんでしたが、定年退職と同時にコンサルタントとして起業し、順調に活動されています。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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