更新日:2015.04.08
今回、ご紹介する方は、元客室乗務員の女性で、女性向けにメークや立ち振る舞いの教室を開きたいと考えています。さて、どのように起業の準備を進めるとよいでしょうか。
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自分の経験や得意なことを生かして、人に教えるための教室を開きたいというケースは非常に多いです。英会話教室、書道教室、プログラミング教室、秘書養成講座などです。教室を開くうえで最初の難関は、「場所の確保」と「集客」です。
まず場所ですが、月決めで契約してしまうと毎月の経費が負担になるため、最初は時間単位で借りることができる場所を探すといいでしょう。
候補地としては、公共施設▽貸し会議室▽レンタルオフィスに併設しているセミナールーム▽自宅の一角を改装して場所を確保する-などの選択肢があります。
実際に会場に赴いて使い勝手を調査し、料金はもちろん、キャンセルはいつまで可能なのか、プロジェクターやスクリーンなどの設備の有無、利用規約も確認しておきましょう。
続いて「集客」です。自社のホームページを作って告知する方法もありますが、作ったばかりのホームページでは、インターネットの検索結果で上位になかなか挙がりません。ホームページ経由での集客はあてにし過ぎないようにしましょう。
起業当初は、広告宣伝費をたくさん使って見ず知らずの人を集客するより、まずは知人や身近な人に参加していただくほうが確率が高いです。顔を合わせて対面でお誘いするために、人に出会う機会を増やしましょう。
会員組織を設けているところに入会したり、地域活動に参加して知り合いを増やしましょう。
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女性の場合は、起業家が集まる交流会に参加し、経営者向けの立ち振る舞いのセミナーを開催しました。経営者は人前に立つことが多いので、勉強したいという声が多かったためです。
女性の参加者が多いですが、男性の参加者も増えてきています。今はブログや自社のホームページで情報発信を積極的に行っている最中です。将来的には面識がない方にもホームページ経由で教室に参加してもらいたいと考えているそうです。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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