更新日:2015.07.01
学生時代に海外留学をした経験があり、留学希望者に対して支援をする事業で起業したいという男性です。世の中に類似するサービスがたくさんあり、そもそもどのようなサービスにすべきか、さらにサービスを考えた後の展開方法についてご相談がありました。
まず、ターゲットを絞りましょう。不特定多数より、特定のお客さまへのサービスを作った方が、顧客からの反応はよくなります。今回は、留学経験を生かし、体験談を基にアドバイスができる学生をターゲットに絞ることにしました。学生の顧客が増えたら、その後、顧客が年齢を重ねても、信頼できる会社として再度相談を受けるかもしれません。その際は、社会人向けのサービスを拡充できる可能性もあります。
起業当初は、まずターゲットを絞って、顧客獲得に費用と労力をかけ、実績を作りましょう。
サービス内容は、漠然と考えるのではなく、(1)製品(2)価格(3)流通(4)販売促進-の4つの側面から考えると検討しやすいです。
(1)の製品ですが、学生向けの留学プランとして、留学の目的別に「資格取得もできる留学プラン」「スポーツを極める留学プラン」など、関心が高そうなプランを作ります。また、留学後の就職支援や語学を生かしたアルバイトなどを紹介すれば、付加価値として顧客の満足度も高まります。
(2)の価格は相場を調査して、低価格にするのか、付加価値をつけて高価格にするのか考えます。
(3)の流通ですが、学生をターゲットにする場合は、学生が集まる場所で、留学相談に応じることが必要です。大学や専門学校などが多く存在する場所や、学生が気軽に来ることができる街に場所を確保しましょう。
(4)の販売促進は、学生向けであればインターネット上での宣伝がよいでしょう。ホームページだけでなく、交流サイトなども積極的に活用しましょう。
男性は時間をかけて、学生を対象とした留学支援サービスを検討しました。現在は、顧客獲得のためのホームページの制作に入っています。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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