更新日:2015.08.19
50、60代の主婦向けにインターネット上で仕事を紹介する事業を立ち上げたという女性(42)から相談をいただきました。事業収入は、求人広告の掲載を希望する中小企業から得ています。今後、どのようにサービスを広げればよいか悩んでいます。すでに一般的な営業方法であるホームページ(HP)の作成やチラシの配布は試したとのことです。今日は少し変わった見込み客の獲得と販路開拓方法について説明します。
1つ目は、展示会への出展です。展示会は、見本市、トレードショーなどとも呼ばれ、商談目的で多数の人が集まる会場です。展示会に出展をしてブースを構えることで、来場者と名刺交換の機会が得られます。ブースを訪れた多くの見込み客へ効率的に自社の事業を紹介することができ、仕事につながる可能性が増えます。
その他、行政が主催する展示会などでは、出展商品などに関する事前審査があるため、会社に対する信用やブランドが向上する効果も期待できます。また、自社の商品・サービスと関連する業界の展示会・見本市を探し、出展を検討するのもお勧めです。出展する場合は費用がかかりますが、国や都道府県から補助金の助成がある場合もありますので検討しましょう。
2つ目の方法としては、全国の自治体や公益財団法人などが主催する各種のビジネスプランコンテストへのチャレンジです。コンテストでは一般的にビジネスモデルの新規性や成長性▽革新性▽財務健全性▽事業の継続性▽社会への貢献度▽経営者の資質-などが審査されます。
入賞すると、名誉や社会的信用度が高まるほか、行政や金融機関、メディアとの人脈を作るチャンスにもつながります。また、優れたビジネスプランであれば仕事を依頼される可能性がありますし、さまざまな交流会を通じて将来の顧客が見つかるかもしれません。受賞歴はHPやパンフレットなどに掲載し、自社のブランドイメージの確立に役立てましょう。
この女性は、展示会に出展し、多くの中小企業経営者と名刺交換をしてサービスを紹介しました。また、ビジネスプランコンテストでは最終選考に残り、公開プレゼンテーションの場で事業を紹介する予定です。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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