更新日:2015.10.14
起業をしたいので、自分にもできる仕事がないかと考えている女性(47)がいました。普段は専業主婦をしているとのこと。家事なら慣れているし、自信もあるので、家事の分野で起業しようと考えました。どのようなビジネスが考えられるでしょうか。
まず1つ目は、他人の家事を代行するサービス、通称「家事代行」です。共働きなどで忙しい家庭や1人暮らしの方に代わり、掃除、洗濯、買い物、料理、子供の送迎などを、お客さまの要望に合った形で提供します。家政婦の方を雇うよりもリーズナブルなので、最近は家事の一部を代行してもらう家庭が増えてきました。相場は週1回2時間で、月額2万~3万円くらい。交通費などを考えてサービスの提供エリアを決定します。場合によっては知人など他の主婦の協力も得つつ、継続的に行う必要があります。
2つ目は、家事に関するセミナー開催や個人レッスンをして、家事のハウツーを教える事業です。実施するには対象者を絞り、顧客のニーズに合う内容を提供する必要があります。例えば、参加者を男性に絞った「男家事(だんかじ)」セミナー、結婚直前の方を対象にしたセミナー、家事の労力を減らすために、整理収納の基本から学ぶセミナーなどです。
3つ目は、家事専門の資格認定制度をつくるという方法です。資格認定ビジネスの売り上げは、講座の授業料、テキスト教材費の他、認定料や更新料、認定後は会員から受け取る会費など。一般社団法人を設立して、「○○協会」としているところが多いです。
資格認定ビジネスでは、その資格を取得することによるメリットをどれだけ用意できるかがカギになります。例えば「家事能力が一定以上あることを対外的に証明でき、婚活に役立つ」といった利点や話題性があれば、受講者が増えてゆく可能性があります。
女性は現在、この3つそれぞれのメリットやデメリット、自身の適性やビジネスとしての可能性などを検討しているところです。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
|
|
『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
|
『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
|
15309
調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査
キャンペーン情報や、助成金情報、交流会・セミナー等、起業家にとって役立つ情報を発信しています。
» 無料のメールマガジンについて