更新日:2015.11.18
サラリーマン向けの資産運用に関するセミナーを開催する事業で起業したい男性(54)がいました。ところがセミナーやイベントの準備、会計処理などをすべて自身で行うのは無理。かといって人を雇う十分な資金もないため、起業を断念しようか悩んでいました。
今回は外部の会社を活用しながら、事業を継続する方法についてお話しします。
外部の会社に業務の一部を委託するアウトソーシングの例をいくつかご紹介します。
(1)電話応対代行-セミナーの参加申し込みを受けるとき、電話応対を代行するサービスが便利です。インターネットで「電話秘書」と検索してみましょう。費用は月額数千円から。電話があった都度、メールで報告してくれるので、外出が多い起業家にもありがたいサービスです。
(2)セミナーの受付・司会代行-セミナー会場での受付業務や司会を代行してくれる業者があります。「イベントスタッフ」で検索すると代行業者が見つかります。受付や司会がしっかりしていると、顧客の信頼も得やすいです。
(3)事務代行-日々の売り上げや経費の記録、毎月の収支計算などの事務を請け負う「会計記帳代行」というサービスがあります。事務処理は大切な業務ですが、苦手な起業家も多く、つい後回しにしてしまいがちなので便利。セミナー参加者の名刺から顧客名簿を作るなどの「名刺入力代行」をする会社もあります。
(4)営業代行-自社で営業マンを雇用しなくても、営業活動を代行してくれる会社もあります。成果に応じて報酬を払うところと、毎月一定の料金を払う方式のところがあります。
代行サービスは便利ですが、何でも丸投げしてしまうとトラブルになる可能性も。経営上、重要な業務はやはり自社で行いましょう。業務の重要性と労力、コストのバランスを勘案したうえで、アウトソーシングを検討してみてください。
男性は電話応対と名刺入力を自身で行い、会計記帳代行サービスを利用することにしました。現在は依頼先の選定に入っています。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査
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