更新日:2015.12.16
会社や商品を紹介するPR用動画を制作する会社をまもなく立ち上げる男性(51)がいます。設立は来年1月の予定ですが、直前の準備に不足がないかと不安を感じていました。今回は起業前の仕上げの準備を3点で説明します。
(1)業務の環境整備-まず、業務を行う事務所や取引先との打ち合わせを行う拠点を定めます。一般的には自宅、賃貸事務所、共用のレンタルオフィスなど。決まったら、業務用の固定電話やファクス、メールアドレスなどの通信手段を整えます。パソコンなどの機器、名刺や封筒などすぐに必要なものはしっかりと準備しておきましょう。
自身だけでなく、何人かで起業するなら、後々のトラブルを防ぐため、メンバーの役割分担、報酬の配分も早めに決めておくのがお勧めです。
(2)開業準備-会社名のロゴや独自のサービス、商品名を作った場合は他社の権利を侵害していないか、確認したうえで、必要があれば商標登録も検討します。すでに商標登録されているものは特許庁が管轄する独立行政法人が運営するサイト「特許情報プラットフォーム」(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)で検索ができます。
また、関係先へのあいさつ回りやあいさつ状を送る場合はもれのないように訪問先、送り先のリストを作成します。会社設立の記念パーティーを行う場合も、案内状を送る相手をリストにしておくと送り忘れがありません。
(3)事業のPR-自社をPRするための広告物を準備します。会社や商品、サービス案内のパンフレットやホームページ、フェイスブック、ツイッターといった多様な媒体から、自社の事業や想定する顧客に合うものを選びます。商品やサービスの割引など開業記念キャンペーンを行うのも、自社を知ってもらうには良い方法です。開業はその会社にとっては二度とない機会。タイミングを逃さないように、やるべきことをリストアップしましょう。
男性は、自宅の一部を事務所に改装し、業務用の電話回線を用意。あいさつ状を出すため、印刷会社とやり取りを始めました。また、前職でお世話になった方を中心に、小規模なパーティーを開く準備もしています。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査
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