更新日:2017.01.04
蛍光塗料を使い夜間に光るサインプレート(標識)を製作し、海外でも事業展開している男性(66)がいます。さらに商品の認知を広めようと展示会への出展を検討しています。今回は、その利点と注意点をお伝えします。
展示会は来場者に自社の商品やサービスを示して宣伝するためのイベントです。「見本市」や「トレードショー」の名称が使われる場合もありますが、商談目的のものを展示会と呼ぶことが多いです。
出展の利点は、自社の商品やサービスをより多くの人に知ってもらう(認知度の向上)▽将来的な顧客を獲得すること(売り上げの向上)▽来場者から直接、意見や感想を聞くこと(ニーズの発掘)-などが挙げられます。
では、具体的にどのように出展の準備を進めればいいのかを見ていきましょう。
まずは、いつ、どこで開催される展示会に出展するかを決めなければいけません。中小企業基盤整備機構のホームページ内にある「主要展示会カレンダー」が参考になります。数カ月先まで開催が予定されている展示会の内容などが掲載されているので、自社に最適なものを見つけ、主催者に連絡してみてください。
将来的に顧客獲得につながりそうな催しを選別したうえで、その規模(来場者数)や開催場所、出展費用などを考慮して決めましょう。
出展が決まったら、早速準備に取りかかってください。(1)出展する商品やサービスの決定(2)展示パネルの枚数や机の配置などブースの準備(3)会場で配布するチラシや販売促進グッズなど広告物の製作-を進めてください。準備することが多いので、スケジュール表やチェック表を作り、進捗(しんちょく)を簡単に管理できるようにしておくと安心です。
展示会の終了後には、来場者から得られた顧客情報を生かし、今後どのようにアプローチするかを決めておきましょう。個人情報の取り扱いを厳守したうえで、電話や電子メールで積極的に営業をかけてもいいし、インターネットを利用したメールマガジンを配信して引き続き商品やサービスを案内してもいいと思います。最後に、出展の際に新たな課題を把握することができたなら、反省点としてまとめ、次回に生かせるようにしてもらいたいです。
男性は早速、今年1年間に開催される展示会への出展計画を立てました。入念に準備を進め、新規顧客の獲得に挑戦するつもりです。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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