「バーチャルオフィスでは銀行の法人口座が作れない」という声を耳にしたことがある方も多いでしょう。しかし、これは大きな誤解です。実際には、バーチャルオフィスで登記した法人でも、法人口座を開設しています。
ではなぜ、このような誤解が広がっているのでしょうか。そして、審査に通りやすくするためにはどんな対策が必要なのでしょうか。
この記事では、バーチャルオフィスで口座開設を検討している起業家の方に向けて、審査の仕組みや必要書類、審査に通過するための実践的なポイントを詳しく解説します。
目次
なぜ「バーチャルオフィスは口座が作れない」と誤解されるのか?
バーチャルオフィスが原因で落ちるのではなく、事業の実態が見えづらいことで審査が慎重になるケースが誤解のもとと言われています。
銀行がチェックするポイントは主に以下の4つです。
①事業の実態
銀行が最も重視するのは、実際にどのような事業を行っているかです。事業内容が曖昧だったり、収益モデルが不透明な場合、リスクが高いと判断されます。
逆に、たとえ創業直後でも
- 提供サービスの説明
- ターゲット顧客
- 収益の流れ
- 予定している取引
これらが明確であれば審査に通るケースが多いです
②会社情報の整合性
登記情報、代表者情報、事業内容が矛盾していないかもチェックされます。書類に不備や食い違いがあると、審査が止まる原因になります。
③連絡先や対応の確実性
審査の途中で銀行から電話やメールが届くことがあります。連絡がつかない、返事が遅いなどの対応は、信頼性を疑われるきっかけになります。
④書類の不備の有無
必要書類が欠けていたり、内容が不足していると審査が進めません。特にバーチャルオフィスの場合、事業実態を補足する資料の提出が重要になります。
審査を通りやすくする具体的ステップ
バーチャルオフィス利用者がスムーズに審査を通過するには、一般的には以下の4ステップを押さえることが大切とされています。
ステップ1:書類を揃える
まずは、銀行に提出する基本書類を準備します。
- 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
- 印鑑証明書
- 代表者の本人確認書類
- 事業内容がわかる資料(サイトURL、事業計画書、見積書、契約書など)
- バーチャルオフィスの契約書
特に重要なのが「事業内容がわかる資料」。事業の実態を示すための資料であり、ホームページの公開や、SNSでの発信、取引予定先とのメッセージなども、立派な証拠になります。
ステップ2:事業内容を明確化する
銀行からは必ずといっていいほど、事業内容や取引目的を質問されます。明確に回答できるよう、あらかじめ以下を整理しておきましょう。
- どんなサービスを提供するのか
- 顧客はどんな人・企業か
- どのように収益が発生するか
- 入出金は何の費用に使う予定か
とくに創業間もない企業の場合、丁寧で矛盾のない説明が一番の信頼材料になります。
ステップ3:対応の早さと丁寧さを意識する
審査途中で銀行から追加資料の提出や質問が来ることもあります。このときの対応が遅かったり、説明が曖昧だと、不信感につながりかねません。
- 連絡はすぐに返す
- 必要書類は早めに準備する
- 不明点はそのままにせず確認する
こうした対応は、「信頼できる企業」という印象を与え、審査の通過にもつながります。
ステップ4:バーチャルオフィス利用者に対応している銀行を選ぶ
すべての銀行が同じ基準で審査しているわけではありません。とくに最近では、ネット銀行やデジタル型の銀行がバーチャルオフィスに柔軟に対応していると言われています。
「バーチャルオフィス可」と明言している銀行を選ぶことで、審査がスムーズに進む可能性が高くなります。
バーチャルオフィス利用者におすすめの銀行
アントレサロンでは、起業家に人気の銀行と提携しており、会員向けの特典も用意されています。以下は、バーチャルオフィスでも安心して開設できる代表的な銀行です。
GMOあおぞらネット銀行
💡バーチャルオフィスでも開設可能
💡最短即日での口座開設も可能
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アントレサロン会員向け特典
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まとめ:バーチャルオフィスでも口座開設は可能!
「バーチャルオフィスだから口座を作れない」というのは、もはや過去の話です。現在は、事業内容を丁寧に説明し、必要書類を揃えることで、審査を通過の可能性が高くなっていきます。
バーチャルオフィスで事業を始めるあなたも、ぜひ正しい手順で、スムーズに口座開設を進めましょう。














