自社製品をより多くの人に知ってもらうための手段として、展示会出展が挙げられます。しかし、中小企業の中には展示会に出展した経験がなく、どのようなメリットがあるのか、何をすればよいのか分からないというところも少なくありません。
こちらでは、展示会出展の目的やメリット、出展準備に必要なことについてご紹介していきます。 また、最後に助成金・補助金情報も載せていますので、チェックしてみてください。
目次
展示会出展の目的・メリットとは?
そもそも、展示会出展にはどのような目的があるのでしょうか。
(1)展示会は
展示会にはいろいろな種類がありますが、テーマを同じくする企業が合同で開催する合同展示会、会場で自社の商品を売買する動員催事、自社が主催して商品などをアピールするプライベートショー、テーマを絞って商品の発表を行うパブリックショーなどが代表的なものです。 いずれも、出展者が自社製品を紹介したり、顧客の獲得を目指したりするのが大きな目的であり、潜在的な顧客が集まりやすいようにテーマを統一させることがほとんどです。
(2)展示会のメリットは
日本では展示会が年間約800件あるといわれており、その種類も様々です。参加人数も多いため、展示会に出展することで、様々なメリットが得られます。
まず、展示会の開催期間という短期間で、多くの見込み客とかかわりを持つことが可能です。元々テーマが決まっている展示会では、来場者のほとんどが見込み顧客と考えられるでしょう。そのため、来場者に商品や自社のアピールをすることで、新規顧客獲得の可能性が高まります。
また、展示会には数千~数万人の来場者が集まります。コストを考えると大掛かりな宣伝にはなかなか踏み切れないという中小企業でも、展示会でのアピール次第で自社のブランディングや認知度の向上、宣伝に大きく貢献するでしょう。競合会社に負けないアピールの方法を考える必要はありますが、上手に活用すればかなりの効果が期待できます。
展示会は既存顧客との関係性の強化にも有効です。既存顧客を展示会に招待し、直接対話をしたり、新規商品や力を入れている商品をアピールしたりすることで、友好的な関係を維持できます。また、直接顧客からヒアリングすることにより、商品やサービスの改善を行い、顧客満足度の向上につなげることも可能です。
出展準備に必要なこと
では、自社が展示会に出展する場合、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
(1)展示会の目標を決める
まず、来客者数や配布する名刺の枚数など、展示会の目標を決めなければなりません。自社が主催する場合には、市場のトレンドや企業方針なども踏まえて、効果的にアピールするための企画も慎重に進める必要があります。
(2)PRのための集客方法を決める
目標が決まったら、それらを達成するために、どのようにPRするかを決める必要があります。HPやSNSでの告知、DMの発送などの他、専門誌などの広告、既存の顧客への招待状など、集客状況に応じて臨機応変に対応しましょう。あわせて、配布物の準備や出展企業情報の集約、当日の受付や会場装飾などの準備も進める必要があります。
なお、展示会に出展する場合、宣伝広告や配布物、会場装飾などで出展費用が発生することは避けられません。当日の進行管理だけでなく、予算の調整や展示会で利用できそうな補助金・助成金の確認などもきちんと行うようにしましょう。加えて、次回に向けてアンケート調査や来場者へのアフターフォローに関しても、話を進めておく必要があります。
展示会出展はイレギュラーなイベントになるため、準備の当日の進行も大変ですが、それだけのリターンも期待できます。スタッフ同士でしっかり連携を取って、満足な結果を出せるように進めていきましょう。
助成金・補助金情報をチェック
展示会出展には費用がかかるため、「予算が足りない」と悩んでいる方も多いです。そこで展示会に使える補助金や助成金をご紹介します。日程や対象経費等は各サイトで事前にチェックし、余裕を持って申請しましょう。
展示会出展助成事業
都内中小企業者が、経営基盤強化や積極的なPR展開を図るにあたり、自社商品又は自社取扱商品の販路拡大のために行う展示会への出展等に係る経費の一部が対象の助成金です。
- 申請受付:令和5年4月3日(金)~令和6年1月22日(月)
※受付期間中でも予算に達した時点で受付を締め切ります。 - 助成上限:150万円以内(2/3以内)
- 助成対象経費:展示会出展費用等、販路拡大に要する経費の一部
事業再構築補助金
中小企業がウィズコロナ・ポストコロナ時代の経済環境の変化に対応するために、 中小企業等の新分野展開、業態転換、業種転換等の思い切った「事業再構築」の 挑戦を支援する補助金です。
- 補助額:100万~1億円(補助率:1/2や2/3など)
- 補助対象経費:建物費、機械装置・システム構築費、技術導入費など
ものづくり補助金
中小企業・小規模事業者等が革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を 行うための設備投資等に係る経費が対象の補助金です。
- 補助上限:750万円~5,000万円 (補助率:1/2、2/3)
- 補助対象経費:機械装置・システム構築費、技術導入費、クラウドサービス利用費、広告宣伝・販売促進費など
まとめ
展示会出展は新規のお客様に向けて自社や自社商品が宣伝できるだけでなく、既存のお客様との関係も強固にできる等メリットがたくさんあります。補助金・助成金もうまく活用しつつPRに利用しましょう。
展示会に使える補助金・助成金を紹介【2023年最新・東京企業版】