知っておきたい!フランチャイズでの独立・開業の仕組み

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フランチャイズ(FC)とは個人や法人がフランチャイズ本部にロイヤリティを支払い、商品やサービスの販売権やノウハウなどを受け取るシステムのことです。フランチャイズ本部はフランチャイザー、加盟店はフランチャイジーともいいます。
フランチャイズを採用している業種は多岐にわたり、特にコンビニやレストランなどの店舗が多いです。また、コロナ禍によりライフスタイルが変化したことで、家事支援サービスや個別指導塾といった今まで主流ではなかったフランチャイズも増加傾向にあります。

1.フランチャイズビジネスの市場規模

日本フランチャイズ協会が発表した「2022年度フランチャイズチェーン統計調査」によると、フランチャイズの市場規模は約26.9兆円という結果でした。前年度と比べて1兆1,000億円程度売上が増加し、2年連続でのプラスとなりました。
さまざまな世界情勢のあおりを受けてチェーン店数は減少したものの、売上高は増加しています。

2.フランチャイズの仕組み、直営店の違い

フランチャイズはビジネスモデルの一つです。フランチャイズ本部は店舗運営のノウハウをパッケージ化して、加盟店のオーナーに提供します。開業から仕入れ、販売などビジネスに必要な要素をまとめてパッケージにすることで、未経験のオーナーでもしっかりビジネスを行える仕組みを構築するのです。
加盟店に提供される内容は異なりますが、一般的には商標から店舗デザイン、運営マニュアルなどさまざまな内容が含まれています。加盟店は提供されたノウハウを使って店舗を運営し、本部に対してロイヤリティを支払います。月額固定や売上に応じて決められた割合を支払うなど、ロイヤリティの支払い形態はさまざまです。

3.直営店との違い

チェーン店は大きく分けて、直営店と加盟店の2種類があります。直営店とは、フランチャイズ本部が直接運営を行う店舗のことです。自社で人材を雇用した上で、本部が店舗経営を管理します。フランチャイズ加盟店のお手本となる場合が多く、研修の場として活用されることも少なくありません。
一方、加盟店は、フランチャイズ本部と契約した加盟店オーナーが運営する店舗のことです。フランチャイズ本部と契約しているものの、加盟店はあくまで独立した事業者のため、直接的な雇用関係はありません。

4.フランチャイズのメリット・デメリット

ここからは、フランチャイズのメリット・デメリットを紹介します。

4-1.メリット

フランチャイズのメリットは、本部からさまざまなサポートを受けられることです。開店前には事業計画のアドバイスやマニュアル・ノウハウの提供などを支援してもらえるため、比較的独立開業に踏み切りやすいのが魅力です。
自分で商品やサービス開発をする必要がないのもメリットだといえるでしょう。店舗で提供する商品やサービスは、全てフランチャイズ本部が開発するのが主流で、フランチャイズ加盟店は商品開発にかかる時間やコストをかけることなく、スムーズに事業を立ち上げることが可能です。

4-2.デメリット

フランチャイズのデメリットは、運営の自由度が低いことです。基本的にフランチャイズは全体のブランドイメージを統一させるために、さまざまなルールが定められています。店舗の内装や外装に加えて、仕入れ先や商品の価格なども細かく設定されている場合が多いです。
加盟店の裁量は制限されているため、自分の店舗ならではの個性を出すのは難しいでしょう。

5.フランチャイズ本部選びのコツとチェックすべきポイント

それでは、フランチャイズの本部を選ぶ際は、どのようなポイントに注目すれば良いのでしょうか。

5-1.サポート体制が充実している本部を選ぼう!

フランチャイズ本部を選ぶ際は、サポート体制が充実しているかチェックしましょう。先程お伝えした通り、加盟店になるとさまざまなサポートを受けられますが、その内容はフランチャイズ本部によって異なります。店舗経営から人材育成まで手厚いサポートを受けられるところもあれば、しっかりしたマニュアルが用意されていない本部も存在します。
十分なサポートを受けられない場合、店舗運営に支障をきたすことも考えられます。契約を検討する際にどのようなサポートを受けられるのか、具体的な内容を確認しておきましょう。

5-2.事業承継についてもチェックしよう!

長く事業の継続を考えているなら、事業承継を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。フランチャイズというシステムは本部と加盟店間との契約のため、原則的に事業承継が禁止されているケースが少なくありません。
しかし、本部側に了承してもらえれば、加盟店でも事業承継が可能です。少しでも事業承継を行う可能性があるなら、事前に事業承継の事例があるかどうか確認しておくこともおすすめです。
この視点でチェックすることによって、フランチャイザーとフランチャイジーとの関係性、将来性や運営方針などを知るヒントになるかもしれません。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。フランチャイズでの事業ご検討の参考になりましたでしょうか。何にでもメリット、デメリットはあるものですが、ご自身の検討する事業内容に適したものを選択できるよう、起業する際の参考にしていただければと思います。

Published by アントレサロン