【シニア起業】成功の鍵についてどこよりも詳しく解説!【ゆる起業がおすすめ】

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50〜60代の方の経験を活かした起業は増えています。その特徴と成功ポイントをまとめました。

シニア起業家の特徴

私は今まで7,000件のシニア起業相談を受けていますが、その特徴を5つ挙げたいと思います。

(1)1人で起業する人が多い 

人件費の負担を避けるため、人を雇わず自分ひとりで起業する方が多いです。自分の目の届く範囲で事業をしたいというお話をよく聞きます。

(2)収入よりやりがい重視

儲けることを追求するのではなく、「やりがい」を重視し、ご自身の経験やアイデアを基に、“身の丈にあった起業”を目指している方が多いということです。

(3)事業拡大より事業の継続性を優先

「年齢に関係なく仕事がしたい。働けるうちは働きたい」という気持ちが強く、定年の無い起業を選んだことからも、無理のないスタイルで長く事業を継続することを前提で考えています。

(4)ローリスクでの経営

在庫などをなるべく抱えずリスクを避け、売上を重視するよりも、生涯現役でやりがいある仕事を楽しむことを求める「ローリスク・ローリターン」のお仕事を考えている方が多いです。

(5)人脈や経験を活かす

サラリーマン時代の知識や経験を活かしたビジネスを手掛ける方が多いことです。

まとめると、50〜60代での起業する方に多い共通点は、やりがいを重視し、ローリスク・ローリターンで、知識や経験を活かして、社会に役立つ仕事がしたいと考えていることです。

どのような分野で起業するのか

50代60代の方で、もっとも多いのはご自身の経験や人脈を活かした分野での起業です。

例えば、前職の経験を活かし、クライアントに対する「コンサルタント」や「アドバイザー」の仕事をしたり、人脈を活かして「営業代行」や「顧問」をするなど、企業間を繋ぐ仕事をします。Aさんはこの商品に強いとか、Bさんはこの業界にコネクションがあるなど、それまでのご経歴によって特徴があります。

以下の【表1】に具体的な事例をいくつか挙げたいと思います。

Gさんの場合は、前職でピアノ販売の会社に勤めていましたが、自分のやりたい仕事をするために、早期退職をし、50代で独立・起業しました。 それまでに培ってきた音楽に対する知識と経験を活かしてアーティストの育成とマネジメント、CDの原盤制作を行う会社を設立されました。

健康食品販売会社にお勤めだったYさんの場合は、健康食品販売会社での経験とノウハウを活かし、独立後、健康食品の製造、卸、小売をする会社を設立しました。 前職の販売会社での経験とノウハウを活かしてインターネットショップにて販売をしています。

上記のように、50〜60代の方は豊富な実務経験の中で、たくさんのノウハウ、スキル、情報、ネットワークをすでに獲得しています。だからこそ成功する要素も多く、結果として「やりがい」のあるお仕事ができているのではないでしょうか。

50代以上で起業する方におすすめしたい「ゆる起業」とは?

「シニア起業」の特徴は、自分の好きな仕事で起業し、無理せず、適度な収入を得たいとお考えの方が多いということです。事業を拡大して、株式の上場によって創業者利益を得たいと思っている方は少数派です。

このような無理をしない、どこか「ゆるり」とした気持ちを持った起業を、弊社では「ゆる起業」と名付けています。「ゆる起業」の要素として、以下5つがあります。どれも弊社が起業相談のときにお聞きする、相談者の方が目指している起業スタイルです。

「楽しいと思える」起業がしたい

20〜30代のまだまだお金が必要で、事業を通して資産を築きたいという方と比べると、50代以上──特に60代以上の方はお金よりやりがいを重視し、働く理由も「社会との接点がほしい」「人生を楽しみたい」という声が多くなっています。

ならば「いっぱいいっぱい」になって働くのでなく「楽しいと思える」ことを「楽しいと思える」だけやる。これが大切です。

言い換えると、利益に強くこだわるのでなく、ご自分がチャレンジしてみたい分野で「楽しいと思える」起業ができるのは、シニア層の特権といっていいかもしれません。

「やりがい、生きがいを感じる」起業がしたい

「ペコペコ」と頭を下げ、仕事をするのは嫌だ、という方が多数いらっしゃることです。 そういった方は、むしろ「ペコペコ」頭を下げるような起業は避けてください。

もちろんビジネスを立ち上げる限り、何らかの営業を行う必要はあります。「ペコペコ」しないといっても、横柄な態度をとっていいわけはありません。 しかし、シニア層は「やりがい、生きがいを感じる」ことを重視する方が多く、「周囲に自分が必要とされる」ことを望んでいます。

これは「ペコペコ」とは逆の、自然体でいることを意味します。

そこで、ご自分の経験を活かし、尊大な態度もとらないけれど過剰に頭を下げることはなく、周囲から尊敬され必要とされる仕事で起業することをお勧めしています。

「得意分野を活かして」起業がしたい

今までに得た経験を活かし「得意分野」で起業していただきたい、ということです。 20〜30代の、まだ業務経験が浅い方は、未知の仕事に挑戦し「ハラハラ」しながら実力を高めていくことも、時には必要でしょう。 しかし、50歳以上の世代は、すでに相当の実力をお持ちです。

もし何らかの失敗をしてしまった場合は、時間をかけて信用や損失を取り戻すほうが難しい。「ハラハラ」より「得意分野」で起業するべきです。

ご家族も、50代ならまだしも、60代の起業家が新事業に挑戦すると言えば「ハラハラ」するでしょうし、顧客だって不安を持つかもしれません。しかし、シニア層は今までの経験を活かす仕事なら安定した結果が残せるはずです。顧客も、この安定感や安心感を望みます。

「投資はできる限り抑えて」起業がしたい

定年のない仕事人生を歩むために、やりがいを重視していただきたい、ということです。利益を追求し、事業を拡大させることは、あなたが望んでいることでしょうか。 シニア起業家、とくに60代の方はあまり望まない傾向があります。

シニア起業は「ガツガツ」せず、自分の目が届く範囲内で事業をされる方が多く、人を雇う方もそれほど多くありません。

拡大するより、仕事を楽しむことを重視し、体力的に厳しくなってきたらある程度仕事を減らせる環境を望むことが多いです。そのため、経費負担がかかる雇用は避ける傾向にあります。投資する場合も無理なく回収できる範囲内で行うと良いでしょう。

起業してもやっぱり「健康が一番」

「バリバリ」はすでに充分、体験されてきた方が多いと思います。 人は年齢とともに価値観が変化します。仮に20〜30代であれば、ある時は眠る時間を削り、事業の拡大に邁進することも必要かもしれませんが、50〜60代で起業をする場合はどうでしょうか。「健康」と「収入」の両方が手に入れば、これに越したことはありません。

しかし、それが相反する場面も出てきます。「ここで体に鞭打って働けば新規取引先を獲得できる!」というとき、50代の起業家であれば、少し無理をする程度はいいかもしれませんが、60代の起業家は「無理はしないで」と、その仕事を断り、後進である若者に譲るという考え方も必要だと思います。

今まで資本の論理の中で、組織や社会に押しつけられてきた「拡大」「利益」「全力」ではなく、「自分の思いが届く範囲内で」「利益よりも楽しさややりがいを大事にし」「健康に気をつけ、無理はしない」方向に価値観を変えたほうが、シニア起業では一般的に、充実した人生を歩めるのではないかと思います。

以上、シニア起業の特徴、起業分野でした。「ゆる起業」は弊社が考えたネーミングですが、ゆる起業の要素として挙げた5つは起業相談者の声をまとめたものです。「ゆる起業」を意識しつつ経営をして、事業を安定継続していただきたいと思います。