社会人として、資格を持つという事は必須ではありません。
中には危険を伴う場合や、より専門的な分野の仕事をするため資格取得が必須の業種もありますが、多くの業種は資格がないからと言って仕事が出来ないわけではありません。
とはいえ、資格を持っていると、その分野の専門的な知識についてどのくらいの習熟度があるかを証明することが出来るので、経験値をカバーし、アピールをすることが出来ます。
特に起業・創業間もない方にとって、実績を作ることに苦労される方も多いので、客観的なスキルの評価がされやすくなることを理由に、積極的に関連する資格の取得を目指す方も多いです。
今回はそんな資格の中でも人気の高い以下の資格についてお話しします。
目次
中小企業診断士
経営・業務コンサルティングの専門家として、唯一の国家資格です。中小企業診断士の資格を取得して起業する方は、経営コンサルタントとして活躍されている方が多い印象ですが、一定の業界に寄ることがないのも特徴と言えます。
また資格保持者は公務員、公的機関、調査・研究機関、金融機関、民間企業など、様々な職業で活躍されています。
日商簿記検定2級以上
会社や商店において、お金の出入りを一定のルールに沿って正しく記録する簿記。男女問わず人気がある資格です。
人気の理由は、中小企業から大企業まで、企業の規模を問わず、簿記が必要不可欠であることです。
簿記2級になると、 “財務諸表”が読めるなど、企業の財政状況や経営状態を見るための書類を読み解けるので経理面に強くなり、営業職などでもその資格を活かすことができます。
TOEIC、TOEFLなど
これからの企業は、国際化の波にのまれ、ますます公用語として英会話でコミュニケーションをとり、英文でやり取りする機会が増えていくことでしょう。
TOEICは、昇進の為に必須という企業もあります。また、メーカーや商社、金融機関など、海外に支店のある企業や、外国人と話す機会の多い企業では必須のスキルとなっています。
販売士
「販売士」というのは、「販売のプロ」の称号で、リテールマーケティング(販売士)検定試験の合格者のみに与えられる資格です。ご存じないという方も多いですが、40年以上の歴史を持つ資格です。
ライフスタイルの変化や、情報技術の急激な進展などにより、流通業界の環境は大きく変化しています。多様化する顧客ニーズに合わせた商品の提案や販売だけでなく、商品開発・仕入れ・物流など、店舗運営の仕組みや販促企画の打ち方などの知識を持った、「販売のプロ」としての公的な資格です。
産業カウンセラー
産業カウンセラーとは、「働く人の援助を行う専門家」と定義されています。
一般的なカウンセラーのイメージである心理相談というよりは、企業内におけるメンタルヘルス対策やキャリア形成支援などの従業員の支援が中心なので、企業経営者や人事担当など、いわゆる心理系のカウンセラー以外の方が取得されるケースが多いです。
2001年までは公的資格だったのですが、現在は一般社団法人日本産業カウンセラー協会が資格取得講座などを運営する民間の資格です。
ファイナンシャルプランナー(FP)
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。
節約から税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続まで、
ありとあらゆる「お金」の問題をサポートをする専門家が「ファイナンシャルプランナー」です。
一般的に資格というとキャリアに役立てたいと思う方が多いと思いますが、ファイナンシャルプランナーの場合、自分の生活に密接にかかわるお金の問題をきちんと整理して考えることができるのも人気の理由です。
Microsoft Office Specialist (MOS)
WordやExcel、PowerPoint、Accessなど、日常業務で使用している企業は多いと思います。
Microsoft Office Specialist とは、Microsoft Office製品の操作スキルを証明するものとして、唯一マイクロソフトが認定する資格です。
人気の理由は、年齢や性別を問わず活用しやすい資格という点です。
証券アナリスト
証券アナリストは、企業などが効果的な投資を行うため、金融・経済の動向を調査分析し、企業の収益や財務状況を考慮しながらポートフォリオ(投資配分)を組み立てて、投資のアドバイスを行うのが主な仕事です。
受験には特に制限はないのですが、ある程度金融業界での経験や知識があることが前提となっているので、未経験では取得の難しい資格といえるでしょう。
宅地建物取引士
転職や就職、起業する方を問わず、不動産業界では必須の資格といっても過言ではないのが国家資格である「宅地建物取引士」いわゆる宅建士です。
不動産を購入する顧客にとっては、初めての取引という場合が多く、不当な契約を結び、思わぬ被害を受けるケースがあります。そうならないよう、顧客が知っておくべき重要事項を説明するのが宅建士の仕事です。
調理師
起業を考えている方からのご相談で、よく「飲食店をやりたい」とか、「カフェの経営をやりたい」という話を耳にします。
そんなときに切っても切れない資格と言えば調理師ではないでしょうか。
調理師は、食品の栄養や衛生、適切な調理法などの知識を持ち、安全な料理を作る調理のプロの資格です。
有資格者ならば社会的な評価を得られるため、飲食業界での開業を志す方、または同業界で働きたいと考えている方は取っておきたい資格です。