ビジネスの成長度合いに応じて、どのようなオフィスを選ぶのかが重要です。起業したばかりの方は、レンタルオフィスなどのオフィス形態を検討している方も多いことでしょう。起業時にオフィスを選ぶ場合、どのようなポイントに注目すれば良いのでしょうか。今回は、オフィスを選ぶポイントやオフィス形態別のメリット・デメリットを紹介します。
目次
1.オフィス選びのポイント
1-1.初期費用・ランニングコスト
オフィスを確保するには、初期費用やランニングコストが必要です。
予算を決めた上で、予算内におさまるオフィスを探しましょう。資金が少ない起業直後は賃貸オフィスではなく、レンタルオフィスやバーチャルオフィスなどを活用して費用を抑える方法もあります。
1-2.立地
オフィス選びには立地も重要です。事業イメージに合った立地を選びましょう。
ビジネスで活用する住所は、ホームページや名刺に掲載します。相手がオフィスの所在地をチェックしたときに、イメージが悪い場所だとビジネスに対してもマイナスイメージを持たれてしまうかもしれません。ビジネスのイメージをアップしてくれるようなエリアを選ぶようにしましょう。
1-3.法人登記が可能かどうか
会社を設立直後にオフィスを選ぶ場合は、法人登記ができるオフィスかどうか確認することも大切です。
賃貸オフィスはもちろんのこと、レンタルオフィスやシェアオフィスなどでも法人登記が可能なところは珍しくありません。ただし、法人登記ができないサービスもあるので、契約前に法人登記の可否を必ずチェックしておきましょう。
1-4.オフィス形態
オフィスを選ぶ際は会社の規模に応じて、自社に合ったオフィス形態を選びましょう。
個人事業主や2〜3人程度の規模でビジネスを始めるなら、手軽な価格帯で利用できるシェアオフィスやコワーキングスペースがおすすめです。5〜10人程度の規模であれば、プライベート空間を確保できるレンタルオフィスが適しています。10人以上の規模になるとレンタルオフィスでは使いづらくなってくるので、賃貸オフィスを借りることを検討すると良いでしょう。
2.オフィス形態別のメリット・デメリット
ここからは、オフィス形態別のメリット・デメリットを紹介します。
2-1.賃貸オフィス
賃貸オフィスのメリットは、自社が独占して使えるスペースを借りられることです。内装やレイアウトを自由に決められるので、自社のイメージに合ったオフィススペースを作れます。
デメリットは、多額のランニングコストがかかることです。毎月の家賃に加えて、光熱費や電話代、インターネット費用など、さまざまなコストがかかります。そのため、会社の規模や売上に合った物件を選ぶことが大切です。
2-2.レンタルオフィス
レンタルオフィスは、すぐに使える状態のオフィススペースをレンタルできるサービスです。賃貸オフィスと比べて、低予算でオフィススペースを確保できるのがメリット。デスクやチェアといった必要設備やインターネット環境などが整っているため、初期費用を大幅にカットできます。
デメリットは、利用するサービスによっては割高になってしまう可能性があることです。レンタルオフィスではさまざまなサービスが提供されており、オプションが細分化されているところが増えています。利用したいサービスを選んでいると、予想以上に高くなってしまったというケースも少なくありません。
2-3.シェアオフィス
シェアオフィスは、複数の利用者が同じワークスペースをシェアするサービスです。メリットは、個性的なタイプのシェアオフィスが多いことです。オフィス内にカフェスペースが設けられていたり育児スペースが併設されているなど、利用者が嬉しいサービスが用意されるところが多い傾向にあります。
デメリットはセキュリティ面に不安があることです。他の利用者と空間をシェアするため、機密情報の取り扱いが多い仕事をしている方は注意が必要です。
2-4.コワーキングスペース
コワーキングスペースも複数の利用者がワークスペースをシェアするオフィス形態ですが、利用時間ごとに利用料がかかります。メリットは、他の利用者と交流できる機会が多いことです。さまざまな業種の人と知り合えるので、人脈を広げたい起業家に適しています。
デメリットは、周囲の人を気にしながら業務を行わなければいけないことです。レンタルオフィスのように空間が区切られていないため、周囲への配慮やセキュリティ対策について考える必要があるでしょう。
3.まとめ
オフィスを選ぶ際には初期費用・ランニングコスト、オフィス形態などのポイントを押さえつつ、自分のビジネスに合ったオフィスを探すことが大切です。起業時には、コストを抑えられるレンタルオフィスなどの利用も検討してみてはいかがでしょうか。レンタルオフィスなら必要な設備が全て整っているので、契約後すぐにビジネスを始められます。