今さら聞けない「フリーランス」の定義は?メリット・デメリットは?

起業や経営ビジネスに関心がある方へ お得な情報をピックアップ!

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現代では、会社に所属せず、フリーランスとして働く人が増えつつあります。2020年に始まったコロナ禍以降はさらに加速したと言われます。実際に会社勤めをしている人の中にも、いずれはフリーランスになりたいと考えている人は大勢いるでしょう。ただ、フリーランスとはどのような働き方なのか、具体的には知らないという人も多いはずです。そこで、フリーランスの定義やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

フリーランスの定義

フリーランスは、会社や団体に属さず、雇用契約ではなくクライアントと自由に契約して仕事をする働き方であり、特に日本では実店舗や設備を持たず、人を雇わず一人で仕事をしている人が一般的なフリーランスへの理解であり、例えば雑誌・WEB・ゲーム・映像系などのライターや制作に携わるクリエイティブ関連のイメージが強いと思われます。
会社や団体に属している人が本業とは別に個人で行っている副業をフリーランスと呼ぶこともあります。農林漁業従事者などはフリーランスとは聞きませんが一つの決まった定義があるわけではありません。

フリーランスと個人事業主との違いは?

フリーランスは、特定の企業や団体との雇用契約ではなく、仕事を請け負う働き方を指すことが多いです。それに対して個人事業主は、組織に属さずに事業をする人全てを対象とする税法上の区分です。つまり、フリーランスは個人事業主の一つの働き方となります。
しかし、開業届を出していない人をフリーランス、開業届を出した人を個人事業主と分ける人もいますが、一つの決まった事業を継続的に提供するわけではなく、自由な請負契約ができる社会的に独立的したライフスタイルで働く個人事業主の総称でしょう。

フリーランスの代表的な職種

1)デザイナー

フリーランスの中でも多いのが、デザイナーです。商品のパッケージやWEBサイトのレイアウトなど、様々なデザインを制作します。大抵の作業はパソコンやタブレットがあればできるため、フリーランスでも特に問題はありません。そして、文章を執筆するライターも多いです。クライアントから依頼を受けて、指定された内容の文章を書く場合もあれば、自ら文章を掲載するサイトやブログを立ち上げて、広告収入を得ている人もいます。また、外国語の文章を日本語に訳す、フリーランスの翻訳家も少なくありません。出版社やメディアなどから依頼を受けて、翻訳をしていきます。

2)ITエンジニア

専門性の高いフリーランスの職業としては、ITエンジニアが挙げられます。コンピュータシステムの開発に携わるエンジニアで、システムの基本的な設計から保守運用に至るまで、色々な作業を担当します。末端作業であれば、パソコンさえあれば可能なので、フリーランスとして働くことは可能です。ただ、システムには様々な機密が関係するため、フリーランスとして働く場合であっても、クライアントの会社に通って仕事をすることも多いです。

3)コンサルタント

企業の経営に外部から携わる、フリーランスのコンサルタントという仕事もあります。企業にアドバイスをするという、難易度が比較的高めの仕事です。

フリーランスになるメリット

フリーランスとして働く場合、時間の制限が少ないのが大きなメリットです。9時に出勤して17時に退勤するというルールがありません。クライアントと約束した納期に間に合いさえすれば、どの時間帯に働いても文句は言われません。また、自由な場所で働けるというメリットもあります。自宅だけでなく、お気に入りの外出先で働くことも不可能ではありません。
そして、実力次第で高収入を実現可能である点も、大きなメリットと言えるでしょう。フリーランスの収入は、サラリーマンの給与のように固定されていません。クライアントとの交渉次第で、報酬の額が決まります。したがって、引く手あまたのフリーランスであれば、クライアントにより良い条件を求めて、報酬を高くしてもらうということが可能です。

フリーランスになるデメリット

フリーランスの代表的なデメリットとしては、収入が安定しない点が挙げられます。自ら仕事を獲得する必要がありますが、常に仕事が見つかるとは限りません。そして、仕事の依頼がなければ、収入は0になってしまいます。また、会社や団体に属していないため、社会的な信頼度が低いというデメリットもあります。高い収入を得ていても、フリーランスであるという理由だけで、クレジットカードやローンの審査に落ちてしまうことは珍しくありません。
また、自宅の住所を名刺やホームページに記載すると、プライバシーの問題が発生しやすいのもデメリットです。仕事を得るために個人情報を広く公開すると、その情報を悪戯に使われたり、個人情報が元で事件に巻き込まれたりする恐れがあります。悪質なクライアントが、嫌がらせのために個人情報をばらまくことも考えられます。

バーチャルオフィスも選択肢になるか?

事務所を借りると経費が掛かりすぎるという方には、バーチャルオフィスやレンタルオフィスを活用する選択肢もあります。バーチャルオフィスとは、名義だけ利用できるオフィスのことです。実際にオフィスとして使用しないが住所や電話番号も持て、一等地の住所が使えるというメリットがあります。
バーチャルオフィスに届いた郵便は、店舗に受け取りに行ったり、利用者の住所に転送される仕組みがあります。かかってきた電話も同様に、バーチャルオフィスの電話から利用者の電話に繋がります。あくまでもオフィスの情報だけを利用するだけなので、料金が安いのがメリットです。フリーランスが仕事を得るためには、信用やステータスが非常に重要です。クライアントからの信用獲得や、ステータス作りのために、一等地の情報は役に立つでしょう。もちろん法人の本店住所としても登記できるところも多いです。

レンタルオフィス・コワーキングスペースは選択肢になるか?

レンタルオフィス・コワーキングスペースは、仕事用として借りてデスクワークできる実在するオフィスです。ビルの中にある一室をレンタルする形で、そして、電話やコピー機、デスクなどのオフィス用品がひと通り揃っているのがメリットです。
レンタルオフィスを利用すれば、フリーランスとして働き始める際に、新しく道具を用意する必要がありません。住所や電話番号は専用のものが用意されているため、フリーランスの個人情報保護も可能です。また、会議室を利用できるレンタルオフィスも多く、フリーランスがクライアントと打ち合わせをするために活用できます。

フリーランスになる前に基礎知識として知っておこう!

会社勤めの相性が良くないと長年感じてきた方は、一度フリーランスとして働き方を検討してはいかがでしょうか。もちろん大変ですが今より自らの能力を発揮できる可能性があります。
より効率良く稼いたり、ストレスなく働いたりすることも不可能ではありません。ただ、何も知らないままでフリーランスになるのは、リスクが大きいのでフリーランスになる前に、基本的な情報やメリット・デメリット等を学んで準備をすることをおすすめします。

Published by アントレサロン