働き方が多様化している昨今、起業し法人を設立しようという方も増えています。個人で起業し法人設立をするときに必要になのが、マーケティングです。マーケティングにはいくつかの分野がありますが、特に分析は重要なもの。
今回は数あるマーケティング分析手法・フレームのなかから、いくつかを選別して説明していきます。
マーケティング分析とは?
マーケティング分析とはマーケティングを行う際に収集された情報やデータを様々な手法で分析する作業のことです。マーケティング分析の結果は、法人を設立し戦略を立案するときに必要になってきます。様々な手法を使い、情報やデータを分析し最適なマーケティング戦略を考案していきます。マーケティング分析にはいくつかのフレームがあります。
マーケティング分析を行うメリット
法人を設立し起業する過程で徹底したマーケティング分析を行うことによって、市場の状況やビジネス環境を的確に把握することが可能になります。またマーケケティング全体の方向性や戦略を立案するのに非常に有効です。
マーケティング分析を行う過程で得られるものも多くあり、新たな着想を得るということもあります。リスクや非効率な作業過程などを把握することもできるので、ビジネス全体やマーケティングにおいてより一層の効率化を図るうえでも必要な過程となります。
分析結果を踏まえて法人運営に当たることにより、より的確なビジネス展開をすることができます。正確な分析に基づくマーケティング戦略は、マーケティングだけではなく、法人運営全般における胆となります。法人設立をする際にはマーケティング分析の手法を活用しましょう。
代表的なマーケティング分析方法
マーケティング分析においては、ロジックで物事を考えることが重要になってきます。論理的な思考をするときに、ロジックツリーをフレームとして活用することは有効です。ロジックツリーでは大きな問題を小さく単純な問題に分解していきます。この際にはツリー状のフレームを用います。これは、ロジカルシンキングの基礎的な手法でもありますが、マーケティング分析を行う際にも様々な場面で活用することが可能でしょう。
3C分析
マーケティング分析にはいくつかの代表的な方法がありますが、3C分析は最も基礎的なものです。これは、市場/顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点からマーケティング分析を行うというものでう。
PEST分析
PEST分析も代表的な分析手法のひとつです。PEST分析では強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つの観点から、自社の強みや弱点を洗い出し、内部と外部の状況を的確に把握します。
これを行うことによって、内部の環境だけでなく、外部の環境も的確に把握することができます。外部の脅威を把握し、それに対応する方法などを立案することができます。外部の環境を把握していることは、起業し法人を設立、運営していくうえでとても有効です。
5フォース分析
事業の脅威に対応するための分析手法としては、5フォース分析があげられます。この分析手法では業界内での競争業界への新規参入者、代替品の存在、買い手(顧客)の交渉力、売り手(サプライヤー)の交渉力という5つの脅威を分析していきます。脅威に対応したマーケティング戦略を立案するのに有効な分析手法です。
STP分析
戦略を立案する過程で重要なのがSTP分析です。これは、市場細分化(Segmentation)、市場の決定(Targeting)、自社立ち位置の明確化(Posithioning)の3つの要素を分析していくことによって、自社に有利な市場を発見していくというものです。法人設立に際して、有利な市場を見極めることは重要なことです。
SIPS
現在、SNSなどの普及により消費者の行動パターンは大きく変わりつつあります。そんな時代を見据えたフレームがSIPSです。消費者の行動を情報に対する共感(Sympathize)があり、それを確認(Identify)したのちに、同意すれば参加(Participate)して体験についてまたSNSを使用して、シェア・拡散(Share & Spread)するという一連の流れで捉えたフレームです。
AIDMAやAISASが消費者の購入(Action)とそれの共有(Share)を終着点とするのに対して、SIPSでは情報に共感(Sympathize)しシェア・拡散するかということに主眼を置いている点に特徴があります。
まとめ
起業し法人を設立する際に必要な知識は数多くありますが、その中でもマーケティングに関連するものは必須です。マーケティング分析の知識をしっかり身につけて、法人設立にのぞみましょう。