【これだけは知っておきたい】経営戦略とマーケティングのポイント

起業や経営ビジネスに関心がある方へ お得な情報をピックアップ!

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

起業家にとって、起業はスタートであってゴールではありません。努力して起業をした後、順調に利益を獲得して成長させることまで考えて準備をしなければ、短期間で倒産してしまう恐れがあります。企業を成長させるために何をすべきかを考える上で重要になるのが「経営戦略とマーケティング」の分野です。
今回の記事では、起業を考えている人や起業して間もない経営者が知っておきたい経営戦略とマーケティングについてポイントを解説します。

経営戦略とは何か?

経営戦略とは、企業あるいは事業が目指している目的(目標)を実現するために設定する方策のことです。目的(目標)である経営理念と、具体的に企業がどう動いていくのかを示す経営計画の中にあり、それらを結びつける役割があります。
経営戦略を考える際には、自社の強みと課題を把握して、何から先に手を付けるべきかという優先順位を付けることが特に重要なポイントとなります。
経営戦略は手段であり正解は1つだけではありません。「これしかない!」と考えてしまうとより良い戦略があることに気が付かない恐れがあります。常に経営環境は変化するので、さらに良い方法が見つかれば途中で変わることもあり得るという思考が大事です。

経営戦略に必要とされる戦略の種類

経営戦略は、大きく分けて3つに分類できます。
それぞれがどのような意味を持っているのかを理解することで、最適な経営戦略を立てることができるでしょう。経営戦略を構成するのは、「全社戦略」「事業戦略」「機能戦略」の3つです

1)全社戦略

「全社戦略」は、企業全体に影響を及ぼす戦略のことで、「企業戦略」と呼ぶこともあります。事業の参入や撤退、M&A、事業ごとの経営源の分配などを決定します。経営戦略の中では最も上の階層にあたり、経営者や経営企画の担当者が、企業全体の状況を見据えて作るものです。

2)事業戦略

「事業戦略」は、事業や部門に影響を及ぼす戦略のことです。事業に関して収益を上げられるようなビジネスモデルを考える、事業に分配する経営資源を決定する、どのような新製品を開発するのか考える、既存の事業の改善する、といったことが「事業戦略」の内容です。

3)機能戦略

「機能戦略」は、事業を展開するために必要な機能に影響を及ぼす戦略のことです。生産・営業・人事など機能ごとの戦略を立てます。収益を出せる生産工程や営業方法の考案・改善する、機能同士を連携させることでシナジー効果を生み出すといったことが、「機能戦略」でやることです。

マーケティングとは何か?

マーケティングとは、顧客ニーズを調査、創造、伝達、提供することで利益を得る企業活動のことです。具体的な内容は、「市場調査、ブランディング、商品やサービスの開発、広告宣伝」など多岐にわたります。マーケティングを行うことで競合他社と差別化を図ったり、一度商品の購入・サービスの契約をしてもらった顧客をリピーターにしたりできます。競合他社がひしめく市場において、企業が自社の商品・サービスを消費者に選んでもらうために、マーケティングは欠かせない活動です。

マーケティングの種類を確認しよう!

マーケティングには、いろいろと種類があります。よく行われているものとしては、「マスマーケティング」があります。テレビ・ラジオ・新聞など大衆に対して情報発信をするマスメディアを用いて、企業や商品・サービスを宣伝して、認知度の向上、ブランディングを図るマーケティング手法です。効果が出れば、大幅に売上を増やすことができることがよく使われている理由と言えます。

消費者に直接アプローチをして購入を促す「ダイレクトマーケティング」もあります。例えば、ダイレクトメールの発送やセールスの電話などが、「ダイレクトマーケティング」でやることです。「マスマーケティング」よりもコストが安く、売り込みたい商品・サービスのターゲット層にアプローチすれば成果が出やすくなることから費用対効果に優れたマーケティング手法と言えます。

「マスマーケティング」のように企業が消費者に働きかけるマーケティング手法を「アウトバウンドマーケティング」というのですが、逆に消費者自身に見つけてもらうマーケティング手法「インバウンドマーケティング」というのもあります。
ブログやSNSを通じて企業や商品・サービスの情報を発信することで、興味を持つ消費者を引き付けるものです。消費者の趣味・嗜好が多様化し、従来の手法では効果がでにくくなったことで注目されるようになりました。「インバウンドマーケティング」は、「アウトバウンドマーケティング」と比べて大幅なコスト削減、見込み客の掘り起こしができ、費用対効果に優れています。

経営戦略とマーケティングの違いは何か?

経営戦略は企業が目的(目標)を実現するために最適な形で経営資源を配分するための方策であるのに対して、マーケティングは顧客を満足させるために企業が行う活動です。経営戦略は全社的な視点に立って考えますが、マーケティングは顧客の視点に立って考えるということが違いと言えます。視点の違いがあるとしても、長期的に企業が利益を得るためにはどちらも必要で、一方だけをやれば良いというものではありません。起業家が会社設立をするときには、双方の違いと役割を理解した上で最適な経営戦略とマーケティング戦略を考える必要があります。

まとめ

起業をしたい、設立した企業の業績をもっと上げたいと考えているならば、最適な経営戦略とマーケティング戦略を考えることが必要です。そのために必要な情報収集や分析を丁寧に行いましょう。
しかしながら、経営戦略とマーケティング戦略を考えるためには、専門知識や異なる視点が必要です。一人の力では難しい部分もあるでしょう。もし、最適な経営戦略やマーケティング戦略を考えることができないときには、費用はかかりますがそのような経験と知識を持った専門家を頼るのも一つの手です。

Published by アントレサロン