起業後は、事業が軌道に乗るまでには時間がかかる可能性が高いです。ただし、軌道にのるまでの期間に事前にどのような準備をどのように行動していたかによって、起業準備が不安という方、起業の失敗リスクを出来るだけ防ぎたいという方も安心して起業できます。
今回は独立前に知っておくべき起業準備や起業の失敗を防ぐ方法についてお伝えしようと思います。
目次
起業準備の5のアクション
1.事業資金の確保
一般的には3ヶ月くらいは貯めて起業しましょうと言われています。この3ヶ月貯めたほうがいいという理由ですが、起業して間もなく、およそ3ヶ月は売り上げがないことも予想されます。事業計画上、売り上げが立つまで、4ヶ月かかる計画の方は4ヶ月分を、商品開発が必要な業種など、開発期間に1年を費やすという方は1年分を準備いただくといったように必要な資金割り出してみましょう。
2.事業計画書の作成
事業計画書は、「融資を受けるための資料」と思われるかもしれませんが、起業をする際には、融資をうけるためでなくても、是非自分の事業を見直すためにも必要です。
事業計画書は、これから起すビジネスの計画であり、この計画書で人を集めたり、お金を借りたり、出資してもらったり、提携先と組んでやるのか、だれをターゲットにするのか、どのように売るのか、お金の流れの計算など書かないと事業計画書は完結しません。自分の事業を見直すためにも作成しましょう。
3.在職中に起業準備をする
本業に影響のない範囲で、退職前に準備を始めましょう。経営に関する知識の習得や人脈づくりのために、たとえば当社が開催しているような起業セミナーなどに参加するのも1つの方法です。また、事業内容によっては資格を取得することも必要です。
4.起業家交流会へ参加
起業家交流会などには積極的に参加しましょう。多くの起業家や、起業を予定している方、専門家が参加されていますので名刺交換をして相手の事業のアイデアを聞くだけでも勉強になりますし、仕事のきっかけができるチャンスもあります。また、アイデアを話すことには、「こうしたほうがもっとうまくいくのでは」とか、「それはすでにやっている会社があるから、参入は簡単ではない」といった、新たな視点でのフィードバックが得られ、事業計画を見直すきっかけになるというメリットもあります。相手に理解してもらえるよう、簡潔にまとめて話す訓練を重ねることで、自身の事業について的確に説明できるようになります。
5.クレジットカードを作っておく
起業をして会社を立ち上げたりする方や個人事業主で開業するという方は、事前にクレジットカードを作成することをお勧めします。独立後にクレジットカードを作成しようとするとまだ仕事が安定していないため審査で不利になる場合もあります。
起業失敗を防ぐ6つのポイント
1.貯金がない
起業資金がない場合は諦めるのも一つの手段です。しかし、諦められない場合もあると思います。そのような方に向けて以下の資金調達の方法をお伝えします。
2.融資
金融機関から資金を借り起業資金にする方法です。
創業間もない方が融資を受ける方法として一般的に以下の2通りあります。
- 政府系の金融機関である日本政策金融公庫の利用
- 銀行や信用金庫など民間金融機関の利用
3.ベンチャーキャピタル
事業に対して出資をする会社です。出資をした会社が上場したらその株式を売却し、売却益で利益を得るということ行っています。
4.クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、最近注目されている方法で、製品・サービスの開発などのために、インターネットを通じて、不特定多数の人から資金の出資を募るという方法です。小口の資金を集める場合は向いています。
5.自宅事務所にしない
自宅を事務所にしてしまうと公私の区別がつきづらくなり、仕事に集中できず、オンとオフの嫌い替えができないなどの影響がでる場合があります。また、取引先などと打ち合わせする場合は、自宅へ来てもらうことになりますので、生活感があるところでの打合せですと集中できない可能性もあります。さらに名刺やホームページに自宅住所を記載することになりますので多くの方へ自宅住所を公表することにもつながります。自宅住所を知られたくないとのことでバーチャルオフィスやレンタルオフィスを利用する方も増えてきてきます。
6.オフィスに必要以上のコストをかけない
最近では「投資を抑えて」起業する方が多く借金をほとんどしないという方も多いです。具体的には、事務所についても、シェアオフィスやバーチャルオフィスなどを活用して起業することもおススメです。シェアオフィスに行くと周りの方はいろんな起業家がるので刺激になりますし、特に起業の初期段階でお勧めです。弊社でもシェアオフィスを運営していますが、アントレサロンであれば、9505円で、都内と神奈川県の12店舗を使い放題で、必要な椅子や机、打ち合わせ場所、インターネット環境、プリンタなども設置しているため、起業初期の費用を大幅に削減することが可能です。ぜひご検討ください。
おわりに
以上、独立前に知っておくべき起業準備や起業の失敗を防ぐ方法についてお伝えしました。起業の不安や失敗を防ぐためにも、起業前には念入りに準備をして進めましょう。