「自分のやりたい仕事をしたい!」「いつかは社長になって自分で稼ぎたい。」と思ったことはありませんか?
起業に関心をお持ちの方は多いですが、実際に起業する方はどれだけいるのでしょうか?
起業をするとき、何の準備もなしに行うことは出来ません。
今回は、そんな「いつかは起業したい」と思っている方に向け、起業に必要な準備と、起業するまでに覚えておきたいスキルについてお話します。
目次
起業する際にするべきことは?
起業したいと思ったら、具体的に以下のことを考えてみましょう。
1.起業のアイデアを考える
まずは起業のアイデアを考えましょう。
起業をするなら、実際に自分が考えている事業を実現することができ、なおかつ事業がきちんと継続できるような分野で起業したいものです。
その分野の探し方として、「自分の得意なこと」「自分のやりたいこと」「お金になること(=市場性があること)」が重なる部分で起業すると成功する可能性が高いと言われています。
全てが重なるのが一番良いですが、最初から一致する方は少ないです。
そんな時は、まず「自分の得意なこと」から始めて、売上が上がってきたら「自分がやりたいこと」を実行していくというように、段階を踏んで事業を行うことも考えてみましょう。
これは、これまでやったことのないことより、得意なことを事業にした方が、売り上げを早くあげられる可能性が高いからです。
以上のことをしっかりと考えていくと、逆に自分が起業してはいけない分野というものも見えてきます。しっかりと自己分析を行うことをおすすめします。
2.自分の強みを活かしたサービスを考える
「世の中にない新しいサービスを考え出した」と聞くと、とてもインパクトが強く、すごいと思う方も多いと思います。
しかし、世の中にない商品やサービスは、まず「知ってもらう」という事が必要になります。
知ってもらうには時間も労力もかかります。その為、おすすめするのは、「既に世の中にある商品・サービス」で起業することです。
ただし、あまり周知しなくても分かり易い商品やサービスということは、競合も多いということです。
沢山の競合の中から自分の商品・サービスを選んでもらうための差別化として、自分の強みを活かした商品・サービスを考えましょう。
3.ビジネスプランにする
商品・サービスを考えただけでは、ビジネスとして成り立ちません。
「誰に」「何を」「どのようにして」売るのかを考えて初めてビジネスプランとなります。
できることなら事業計画書を作成し、プランを練り上げてから起業することをおすすめします。
覚えておきたい5のスキル
どのような流れでビジネスプランを考えるかは上記の通りです。
それでは実行するために必要な5つのスキルをご紹介します。
1.起業分野の分析
起業の分野について、「自分の得意なこと」「自分のやりたいこと」「お金になること(=市場性があること)」で起業するのがおすすめという話を上記でしましたが、ここでは「お金になること(=市場性があること)」について詳しくお話します。
市場性がある分野といっても、実際のところ、売上があがるかどうかは、起業してみないと分かりづらいのが現実です。
その為、計画段階で少しでも実現が可能になるように考えることが重要になります。
そもそも市場があるということは、需要があるという事ですので、売上を上げる努力(=差別化)をすることで失敗のリスクを少なくすることを考えましょう。
主な方法として、①「市場規模を把握する」、②「事業環境に適合し、自分の強みを活かした事業を絞り込む」という事を行います。
2.マーケティングの基礎
マーケティングの4Pなど、マーケティングの基礎は理解しておきましょう。
4Pとは製品(Product)、場所(Place)、価格(Price)、販売促進(Promotion)を考えていくことです。
3.会計・税務
「会計や税務は苦手なので税理士にお願いする」という方もいらっしゃるかとは
思いますが、最低限の会計知識は知っておくべきです。
どのくらいのお金を使って、どれだけ儲けたかを考えるためにも、月次の利益計画や資金繰り表を作って計画を立て、貸借対照表や損益計算書がわかるくらいにはしておきましょう。
4.ITスキル
起業するのにプログラミングをしたり、ホームページを作成したりするような特別なスキルが必要という訳ではありません。
パソコンが扱え、一般的なアプリケーションが使えることは最低限必要です。
5.健康を維持する
当たり前ですが、健康が第一です。
せっかく事業をはじめたにも関わらず、一心不乱になり頑張過ぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。適度な運動をし、栄養価の高い食事、十分な睡眠をとるなど、健康を維持することも大事なスキルとなります。
おわりに
起業をするのに特別な早道は無いと思います。行き当たりばったりではなく、しっかりと計画を立ててスタートすれば、成功の確率も上がると思います。このコラムを読んで、少しでも多くの方が起業に向けて歩みを進めていただくことができるのであれば幸いです。